左ふくらはぎ肉離れなどで離脱していたJ2札幌MF稲本潤一(36)が19日、札幌・宮の沢での札幌大との練習試合(35分×2本)で実戦復帰した。ボランチで35分間出場し「痛みも張りもなくできた。あとは監督次第ですが、次のゲームから絡めれば」と25日のアウェー大分戦での公式戦復帰を見据えた。

 9月9日の練習中に左太もも裏を負傷し、リハビリ中に左ふくらはぎを痛めた。8月23日の熊本戦以来、約2カ月ぶりの実戦だったが、激しいボール奪取と、的確なサイドチェンジでチームを操縦し「ここからコンディションを上げていく」と強い口調で話した。

 試運転は済んだ。0-3と完敗した18日の磐田戦はテレビ観戦し「サイドのクロスを簡単に上げさせないこと。それを90分通してコンパクトにできていれば」と修正点を挙げた。その上で残り5戦へ「全勝は難しいが最低4勝は必要」と、プレーオフ(PO)進出への現実的ノルマを掲げた。

 四方田監督は「相手にとって嫌な選手。合流後、連続した動きの時に張りを気にしていたが今週は100%できるのでは」と期待。ベテランを加え、PO圏に食らいつく。【永野高輔】