J2札幌MF稲本潤一(36)が23日、札幌・宮の沢での紅白戦で主力ボランチに入った。明日25日のアウェー大分戦での8試合ぶりのベンチ入りが濃厚だ。8月23日熊本戦以来2カ月ぶりとなる戦列復帰へ「絶対に勝たなければいけない試合。(負傷していた)左ふくらはぎも、問題なくできている。もし出たら、がむしゃらにやって勝ち点3に貢献したい」と誓った。

 思い出のピッチでメモリアルマッチを飾る。01年7月4日、日本代表として臨んだ大分スタジアム(現大銀ドーム)でのキリン杯、ストイコビッチ(元名古屋監督)擁するユーゴスラビア相手に代表1号を決め、1-0で下した。同じ舞台で迎える自身の国内外含めたリーグ400戦の節目。「バランスを見ながらゴールを取れるチャンスがあれば狙いたい」と、移籍初得点を見据えた。

 残り5戦でプレーオフ(PO)圏とは勝ち点6差。大分戦に引き分け以下なら、最短11月1日千葉戦で、PO進出の可能性が消滅する。生き残りのポイントとして「技術、戦術より球際や競り合いで勝つこと。気持ちで勝ち続けることが重要」と話した。闘争心を前面に出し、崖っぷちから救い上げる。【永野高輔】