小野流“サバイバル3カ条”で崖っぷちからはい上がる。J2札幌は今日25日、アウェーで大分と対戦する。MF小野伸二(36)は5戦連続トップ下での先発が濃厚。河合の出場停止でゲームキャプテンを務める44番は、勝利へのポイントとして「団結」「1戦集中」「冷静さ」の3要素を挙げた。

 浦和時代の00年、アジア杯のため10月の3試合を欠場も、チームに戻って以降、ラスト4戦全勝締め。3位大分を勝ち点1差で上回り、J1切符をつかんだ。昇格争いを知る男が導き出す、勝ち残るために必要な最大の要素。それは「相手も必死。難しい試合になると思うが、こういうときこそ団結力が試される」と強い口調で話した。

 一枚岩になり、さらに「先のことは考えず目の前の試合に集中すること」と説いた。前節磐田戦はチャンスをつくりながらも3連勝を逃した。チームとして目指す形はできている。足りない部分は「必要のないところで力んでいた」と決定機での冷静さを挙げた。残り5戦でプレーオフ圏とは勝ち点6差。窮地だからこそ伸び伸び戦う。賢者小野の教えが、白星への呼び水となる。【永野高輔】