J2札幌の四方田修平監督(42)が2日、DF櫛引一紀(22)にカツを入れた。劇的な上原のロスタイム弾で勝利をつかんだ1日千葉戦。最初の失点は、櫛引のクリアミスから生まれた。Jリーグ100試合出場を果たしたDFに「100試合も出ているのだから、もっと自信を持ったプレーをしてほしい」と珍しく名指しで成長を促した。

 3戦ぶりゴールで3戦ぶりの勝利。結果として攻撃面の進化は見られた。一方で守備は、直近3試合で計7失点。この間、3バックで唯一全戦フル出場しているのが櫛引だ。5年目の今季、DFの軸として期待され、出場機会を増やしている。ただ、10月18日磐田戦でジェイに簡単に競り負け先制点を献上。千葉戦も中途半端なヘディングでのクリアがペチュニクに渡り、そこからDF裏を取られ、最終的に先制PKを与えてしまった。

 「とにかく煮え切らない。しっかりしてほしい」と指揮官。櫛引は「2点目も自分が絡んでいる。勝てたから良かったが、残り3戦に向け、気を引き締めないと」と反省した。厳しい指摘を真摯(しんし)に受け止め、7日徳島戦での完封につなげる。【永野高輔】