名古屋がアウェーで鹿島に敗れ、今季限りで退任する西野朗監督(60)の最終戦を飾れなかった。

 この試合が名古屋だけで500試合目の出場(通算は604試合)となったGK楢崎正剛(39)が序盤からビッグセーブを連発。ナビスコ杯を制した鹿島の攻撃陣に立ちはだかったが、後半9分にゴールを割られた。

 1点を追う後半ロスタイム1分には、途中出場のFWノバコビッチ(36)に決定機が訪れた。左サイドに鹿島GK曽ケ端を引きつけてからの折り返しをもらい、あとは無人のゴールに蹴り込むだけ。しかし、DF昌子の顔面ブロックに遭って同点にできなかった。

 このまま終戦し、西野監督の2年間は昨季が9位、2ステージ制の今季は年間10位に終わった。試合後は「エクスキューズ(弁解)を言い出したらキリがないけど、編成を変えたり、選手をコンバートしたり難しい時期だった。もっと若手を鍛えたかったが、停滞させてしまった」と不完全燃焼。未定という今後については「もう1度、燃やすものを見つけられれば」と指導に意欲を見せていた。