柏は今季限りで退任が決まっている吉田達磨監督(41)が、J最小155センチのMF中川寛斗(21)をセンターFWに配置する「ゼロトップ戦術」を披露した。

 躍動感あるプレーをみせた中川は、守備では相手ボランチを後ろからチャージしてボールを奪い、攻撃ではポジショニングの良さで相手DFを混乱させた。吉田監督も「とても持ち味を発揮したと思う」とたたえた。

 柏は前半24分にCKから相手のオウンゴールで先制。後半にPKを取られてドローに持ち込まれた。だが中川は「FWだから点を入れたいと思うし、良い意味でもっと欲を出したかった。でも次につながるステップは踏めたと思う」と手応えも口にした。