川崎Fが、FW大久保の今季23点目のゴールが決勝点となり仙台を下した。0-0で迎えた後半35分。MFエウシーニョの折り返しを、大久保が右足でゴール左上に突き刺し、勝利と3年連続の得点王を決めた。

 ゴールの直後は「最終戦だし、カードをもらってもいい」とサポーター席に飛び込み喜びを分かち合った。「3年連続得点王は取れるとは思っていなかった。うれしいし自分の自信になる」と振り返った。

 仙台の堅いブロックを見るや、チーム全体で「相手を動かして後半勝負」と意思統一をしていた。相手の足が止まるや、チームの持ち味のパスサッカーで相手ゴールを脅かした。そして決めるべきエースが決め、最終節を勝利で飾った。

 13年から川崎Fに加入し67得点を積み上げた。主将のMF中村は、試合終了の瞬間、真っ先に大久保の元に駆け寄り偉業を称えた。中村は「すごいよ。3年連続だよ。コンスタントにこれだけ点を取れる選手はなかなかいない。みんなが注目してるなかで、あの神様コースのシュートだよ」と話した。最後に主将として「そういう選手がいるチームが優勝できないのはすごく悔しい気持ちがある。何としても、チームでタイトルを獲りたい」と来季に目を向けた。