20周年、20発でJ1昇格! 残留が決まったJ2札幌FW都倉賢(29)が4日、早くも16年の目標を掲げた。3日に自らのツイッターで残留が決まったことを発表。一夜明け「僕が20点取れていれば、J1に上がれた。クラブの20周年という節目に名前を刻みたい」と強い口調で話した。

 都倉が、より深まった札幌愛を来季、結果で示す。移籍2年目の今季、自身初の2年連続2ケタ得点と奮闘した。だが、個人よりも、まずはチームの目標達成。J1昇格どころか、プレーオフ進出も逃した責任を、痛切に感じていた。

 「今年の悔しさを晴らしたい。今年は夏場に抜けてしまったが、1シーズン通して戦えれば、そこに(20点)いけるというのはある。その感触はつかめたし、そうできるような準備をしたい」。目標は自身最多となる20ゴールでのJ1昇格と、高く定めた。

 クラブも、自身も節目の年になる。来季で30歳、札幌は20周年。残留を決心した理由の1つを明かした。「来年20周年。そういう流れが来ていると思う。北海道の人たちの後押しもある。その中でゴールなり、結果に直結することにこだわりたい」。

 14年にクラブのリーグ1000号、自身のJ200戦となった今季7月12日C大阪戦でも1ゴールを挙げた。メモリアル好きの9番が節目のシーズンを、自身のゴールで彩っていく。

 リーグ終了後、左内転筋痛で別メニュー調整だったが、この日、MF荒野とともに全体練習に復帰。残留を決意した直後だけに、舞い散る冷たい雪も、心地よかった。「よりチームへの愛が強くなった。個人としての質もブラッシュアップしていきたい」。クラブは来季、新外国人FWの補強を目指している。より厳しい競争の中でチャンスをつかみ、30代の新都倉像を築いていく。【永野高輔】