砂川の魂を小野が継承-。今季限りで現役引退するJ2札幌MF砂川誠(38)が5日、札幌市内のクラブ事務所で引退会見を行った。04年から12年つけてきた代名詞である背番号8の後継候補にMF小野伸二(36)を挙げた。クラブでは来季に向け、小野に背番号変更を打診しており、07年浦和時代以来9季ぶりの「小野8番」が誕生する可能性が出てきた。

 在籍13年の最古参が、最後にビッグプレゼントを置いていった。「伸二のような選手と一緒にやれたのは僕の財産。8番は大好きな番号。誰がつけてもいいけど、伸二がつけてくれたらうれしい」。今季から、一緒にサッカースクールを始め、引退について最初に伝えた選手も、小野だった。8番は、小野にとっても浦和などで背負った思い入れのある番号で、後継者に最適と判断した。

 現在の44番も、もともとの理由が、足して8になるということで選んだもの。小野は「若い選手が背負ってプレッシャーをかけるのもありかと思う。でも、砂さんに、そう言ってもらえることはうれしい」と前向きに話した。今後、クラブと話し合いながら、結論を出す。【永野高輔】