G大阪が三度目の正直で天皇杯2連覇に王手をかける。明日29日の準決勝広島戦(ヤンマー)に向け、27日は軽めの調整。チャンピオンシップ(CS)決勝の再戦で、CSは1分け1敗で王座を逃した因縁の相手。今月だけで3度目の対戦となる。長谷川健太監督(50)は「相手は自信を持っている」と警戒しつつも「少ないチャンスをものにできるかがカギ。必ず勝つ」と元日の決勝戦を見据えた。

 不振にあえいだFW宇佐美貴史(23)が、前日26日の準々決勝鳥栖戦で2得点。復調の兆しをつかんだことで同監督は「吹っ切れて素晴らしいプレーが出てきた。ここからどんどん行ってほしい」と期待した。一方、体調不良の日本代表DF藤春がこの日から練習合流も、4日間食事がとれず体重67キロから3キロも激減。藤春は「まだキツイです」と明かし、広島戦は回避して決勝に備える可能性が高い。長谷川監督は「総力戦で戦うだけ」と雪辱を誓った。