全国高校総体との「夏冬2冠」を狙う東福岡のエースFW餅山大輝(3年)が、得点王と98年度大会以来3度目の優勝を目指す。現時点で得点ランク首位は帝京三MF村上の5点で、3点で3位につける餅山には射程圏だ。4日、千葉市内で今日5日の準々決勝、駒大高(東京B)戦へ軽めに調整し「得点王のチャンスはあると思う。一番は試合に勝つことだが、それでゴールも取れたらベスト」と意気込んだ。

 タイトルを獲得すれば、東福岡では97年度大会を制しDFながら5点で得点王に輝いた金古聖司(元鹿島)以来となる。餅山は「あと2点取って、そこへいきたい」。偉大な先輩の記録に肩を並べるつもりだ。今大会は2回戦でハットトリックを達成し、3回戦の市船橋(千葉)戦も得意の裏への飛び出しから決定機を演じるなど波に乗る。

 卒業後は鹿屋体大に進学予定で、将来は「プロに進み、日本代表入りしたい」。夢をかなえるためにも結果を出したい。【菊川光一】

 ◆餅山大輝(もちやま・たいき)1997年(平9)5月29日、福岡県生まれ。小1~6年まで志免フレンズFC、中学はルーヴェン福岡所属。東福岡では昨秋から先発定着。50メートル6秒5。184センチ、75キロ。家族は両親と弟。