高知・春野総合運動公園で1次キャンプ中の新潟は1月31日、高知大と練習試合を行った。40分と30分を交互に合計4本の変則マッチを行い、8-3で勝利した。1、2本目に左サイドハーフで出場したベテランFW田中達也(33)が得点の起点になるなど、健在ぶりをアピールした。新潟は今日1日で1次キャンプを終了。4日からタイで2次キャンプを行う。

 練習試合でベテランのFW田中が魅せた。

 1本目、高知大に先制を許し、オウンゴールで追い付いた。その後の33分、左サイドを駆け上がったDFコルテース(28)に絶好のタイミングでパスを供給する。そこからコルテースが精度の高いクロスを入れると、FW指宿洋史(24)が豪快にボレーシュートを決めた。

 田中の本職はFWだが、キャンプではサイドハーフに挑戦中。この日のポジションは左サイドハーフ。1、2本目の合計70分をプレーした。「ボールの受け方や守備など、監督とほぼ毎日、どうすればいいか話しています。すごく勉強になるし、日々収穫があります」とコンバートにも前向き。連日ハードなメニューが続いたが、田中は故障しなかった。別メニューになることもなかった。「体をしっかり追い込めた」と手応えがあった。吉田達磨監督(41)も「達也は前向きでプレーすると力を発揮する。切り札的存在でもある」と期待する。

 1次キャンプの締めくくりの練習試合。吉田監督は「とても幼い失点の仕方だった」と失点を反省した。同時に「このキャンプだからこその失点。理由を明らかにする。そこで次に向かえる。その意味でポジティブに受け止められる」。チームの課題である守備力向上につなげる考えだ。