Jリーグは1日、2015年の観戦者調査の分析結果を発表し、上昇傾向が続く平均年齢は14年より0・7歳上がって41・1歳だった。新規層は全体の7・1%と前年の8・0%から減った。総入場者数は増加しており、一時期は観戦から離れていた層が回帰している傾向が浮かび上がった。

 J1は鳥栖やFC東京、J2は金沢や讃岐が新規層の割合が高かった。筑波大の仲沢真准教授は「試合観戦で人と人がつながるプラットホームの機能がある」と話し、SNSなどを含めたファン同士の交流や仲間に属する人ほど観戦頻度や互いへの勧誘意欲が高いと分析し、こうした層を増やす必要性を指摘した。

 調査は昨年5月から10月に来場者の男女1万7866人に実施し、96・1%の有効回答を得た。