日本スポーツ振興センター(JSC)は6日の助成審査委員会で、スポーツ振興くじ(サッカーくじ)による2016年度の助成金の総額を過去最高の約221億円とすることを決めた。15年度のくじの売り上げから約186億円を充て、これまで積み立てていた資金も充当する。

 助成額は15年度の約158億円から大幅増となる。J2北九州がホームとする北九州スタジアムの建設や、各地域のスポーツ施設整備で助成の申請件数が増えたことが理由という。JSCは「五輪・パラリンピックに合わせ、自治体に施設を改修しようという機運が高まっている」とした。

 20年東京五輪・パラリンピックと19年ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の競技会場を整備する自治体には、各大会の財源総額30億円を上限に助成することも決めた。出場チームが事前合宿を行う施設を整備する自治体には、1件当たり1億5000万円を限度に助成する。