J2札幌FWで2種登録選手の菅大輝(17)が7日、札幌・宮の沢での紅白戦で主力トップ下に入った。明日9日のホーム岡山戦(札幌ドーム)では、初の先発が濃厚。前節町田戦でデビューしたばかりの高校生だが、早くも「得意の左足でシュートを決め、勝利につなげたい」と、初ゴールを誓った。

 町田戦は後半31分からの途中出場。14分と短時間も、切り込んでミドルシュート、反転して相手を振り切りドリブル突破と、積極的にアピールした。「もしスタートから出るなら相手が疲れていない状態。そういう相手に、どれだけやれるか楽しみ」。岡山戦で得点すれば17歳6カ月29日での1号で、96年4月21日開幕福島戦でFW吉原が決めた18歳2カ月19日のクラブ年少記録の大幅更新を狙う。

 シュート練習では、左右に打ち分け、立て続けにネットを揺らした。守っていたGK金山は「球威は(同じ左足の)都倉さんと同じぐらい重い。足の振りが小さい上に左右にコントロールできるので、予測が難しい」と言う。下部組織が生んだダイヤの原石。怖いもの知らずの17歳が、本拠札幌ドームで、パンチある初先発弾をたたき込む。【永野高輔】