J2札幌MF宮沢裕樹(26)が岡山戦での主将初得点を誓った。昨年も4月26日岡山戦でシーズン1号となる右足ミドルシュートを決め、初連勝の立役者となった。鮮やかな弾道はJ2ベストゴール候補にノミネートされた。相性の良い相手との対戦に「イメージはいい。点を取れば自分も乗れるので積極的に狙いたい」と強い口調で話した。

 ミドルで攻撃に厚みをつける。今季チーム10得点の内訳は都倉6、福森1、ジュリーニョ1、オウンゴール2。都倉の決定力と、福森のキックに頼る部分が大きく、都倉が欠場した前節町田戦は、5試合ぶりに無得点に終わった。ボランチは守備の要でもあるが「自分の位置から前に絡む回数を増やせれば、いい攻撃になる」と意気込んだ。

 インフルエンザから復帰直後の町田戦でフル出場し、状態はベストに近づいている。「離脱して少し体重が落ちたが戻ってきた。前節90分やれたことも大きい」。札幌の歴代主将がホームで就任初ゴールを決めた07、11年は、ともにJ1昇格。3月6日岐阜戦でチーム1号をお膳立てした10番が、今度は自身の新主将襲名弾で、昇格率を100%に上げる。【永野高輔】