「JA全農杯チビリンピック小学生8人制サッカーIN北海道」が9、10日の2日間、伊達市で開催された。16チームでトーナメントが行われ、北海道コンサドーレ札幌U-12が2年ぶり8回目の優勝を決めた。5月3、4、5日に横浜市の日産スタジアムで行われる全国決勝大会への出場権を獲得した。

 3年連続で同カードとなった強豪同士の決勝戦を、北海道コンサドーレ札幌が制した。

 第1ピリオド8分、「相手の前線からのプレッシャーが早くてやりづらかった」というMF早坂優志が、ゴール前の一瞬の隙をついてサイドネットにシュートを突き刺し先制。その後は一進一退の攻防が続き、第3ピリオド6分にはコーナーキックから一点返され同点となった。同10分にペナルティーエリア外からフリーキックのチャンスに、「最初から狙うつもりだった」という早坂が強気で放ったシュートがゴール右隅にすいこまれ決勝点となった。

 全国決勝大会は過去7回出場の常連だが、3位が5回と準決勝の壁を破ることができない。主将のDF西野奨太は、「僕たちの学年は北海道タイトルをとったことがなかったので、今日は絶対に優勝したかった。全国大会では、先輩たちが超えられなかった壁を越えたい」と意気込みを語った。

 チームを率いて15年目となる浅沼達也監督は、「地域で選手を育てるよい環境をいただいている。全国大会では自分たちのポゼッションサッカーがどれくらい通用するか試したい。選手には、自分たちスタイルで力を出し切った上でなにができてなにができないかを感じて刺激を受けてほしい」と、教え子たちのさらなる成長に期待を込めた。

 大会2日目の試合結果は以下の通り。

<準決勝>SSS札幌サッカースクール2-1エスピーダ旭川、北海道コンサドーレ札幌3-0フロンティアトルナーレFC

<決勝>北海道コンサドーレ札幌2-1SSS札幌サッカースクール