熊本出身のJ2清水FW沢田崇(24)が、熊本地震から一夜明けた15日、沈痛な思いを語った。静岡市内で行われた完全非公開練習に参加後、「ショックは大きい」と神妙な面持ちで話した。

 地震が発生した午後9時26分ごろは静岡市内の自宅にいた。テレビで情報を知り、真っ先に実家に住む家族の安否を確認したという。家族は無事だったが、益城町に住む大津高サッカー部同期の自宅は倒壊していた。友人にケガはなかったようだが、現在は避難所生活を余儀なくされている。

 沢田は今月3日のアウェー戦で熊本を訪れたばかりだった。「友達は大丈夫と聞いているけれど、やっぱり心配」。とはいえ、明日17日はホーム讃岐戦が控えており、沢田はベンチ入りが確実。複雑な思いを抱えたままだが、「とにかく頑張ってやっている姿を見せて(被災者を)勇気づけたい」と誓った。【神谷亮磨】