日本協会の岡田武史副会長(59)がオーナーを務めるFC今治が17日、四国リーグのホーム開幕戦を桜井海浜ふれあい広場で行い、リャーマス高知FCに1-0で辛勝した。開幕2連勝(得失点差+13)の攻撃陣が今節は苦しみ、ベンチ入りした岡田氏の前で無得点が続く。後半30分、東京・成立学園高卒の新人FW長島滉大(18)がようやく決勝点を奪ったが、吉武監督は「引き分けにされた可能性もあった」と反省した。

 熊本地震の影響で、岡田氏らは前夜まで「お祭り騒ぎしていいのか」と開催を迷ったと明かす。最後は「元気づけよう」と決断しただけに「もっと得点して盛り上げたかったけど、いい薬になった」。昨季ホーム開幕戦の880人を上回る1450人の前で、最低限の白星を拾い「昨年より認知度は上がっているが、まだまだ。JFL昇格は簡単ではない」と引き締めた。