新潟FWカリウ(20)がJリーグデビューを狙っている。新潟は第10節鹿島戦から一夜明けた5日、11節G大阪戦(8日・デンカS)に向けた練習を行った。

 カリウが気を吐いた。シュート練習で、遠めから低い弾道のシュートを放つとGKのブロックを破ってゴールマウスに。ゴール前ではGKの飛び出しをかわし、ワンタッチで押し込む。

 FWラファエル・シルバ(24)が左腓腹(ひふく)筋肉離れで全治約6週間。鹿島戦から離脱した。3つの外国人選手出場枠の1つが空いた。「自分にとってはチャンス。G大阪戦に出たい」。ここまでカリウの立場は第4の外国人選手。ベンチ登録はない。現在5試合未勝利のチームを救う機会と、実力発揮の場を重ね合わせた。

 クリシューマ(ブラジル)から3月に加入。新潟のサッカーには慣れた。持ち味のパワフルなシュートに加え、裏への飛び出しも自然にできる。「ゴール前で落ち着きがある。(ベンチ入りに)入ってくる力はある」。吉田達磨監督(41)も戦力としての成長を認めている。

 目下、同僚と特訓中の日本語で好きな言葉は「頑張ります」。“頑張り”を見せてチャンスをものにする。