新潟は川崎Fと0-0。3試合連続のスコアレスドローになった。GK守田達弥(25)の好セーブなど、粘り強い守備で相手の攻撃をしのいだ。リーグ戦のホーム初勝利は逃したが、首位を相手に貴重な勝ち点1を手にした。

 リーグ戦のホーム初勝利はまたも手に入れられなかった。ただ、意味のある勝ち点1をつかんだ。その中心にいたのが、GK守田だった。

 前半10分、ペナルティーエリアに進入した川崎FのFW小林悠(28)と接触。左腕を痛めた。それでも、プレーに支障は感じさせない。川崎Fの猛攻を好セーブの連発で止め続けた。

 前節浦和戦(14日)ではPKを止めるなど、守備のリズムをつくった。当時の首位を相手に粘り切って勝ち点1を奪った。今節の川崎Fも首位。浦和戦でつかんだ好感触を持続させた。

 「浦和戦と同じように、押し込まれる時間帯は覚悟しないと」。吉田達磨監督(41)が選手に集中を促したように、立ち上がりは自陣にくぎ付けになった。川崎FのFW大久保嘉人(33)らの攻撃にさらされる。そこで慌てなかった。MFレオ・シルバ(30)が川崎FのMF中村憲剛(35)に張り付き、自由にさせない。最終ラインはゴール前で体を張った。

 前戦のナビスコ杯柏戦(18日)は2-1で競り勝った。浦和戦から10人入れ替わったメンバーが奮闘した。今度は柏戦からスタメンは9人代わり、浦和戦のメンバーが主体に。「チーム全体の力を柏戦で感じた」。レオ・シルバの言葉通り、誰が出ても同じレベルの戦い方はできる。

 勝ち点3はすぐ近くにある。それを感じさせたことが今後につながる。【斎藤慎一郎】