横浜は、MF仲川輝人(23)のプロ初ゴールで、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。

 0-1の後半27分、右サイドのFKのこぼれ球を、ゴール中央で拾う。相手の守備をかいぐくるようにして、振り向きざまに右足で放ったボールが、ゴールマウス左隅に収まった。

 「あまり覚えていないんです。がむしゃらというか必死でゴール前まで持っていって…」と実感はいまひとつ。ただ、「せまいスペースでも、自分の俊敏さを出そうと思った」と、持ち味発揮には納得した様子だ。

 昨季は11月に右ひざ外側半月板損傷で全治8週間。専大4年のときには右ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂するなど、ケガに泣かされ続けてきた。今季はナビスコ杯で第3節柏戦から4試合連続スタメン。ケガを克服し、試合を重ねながら、感覚を研ぎ澄ませてきた。

 「前半にもゴール前でチャンスがあった。そこで詰めないと」と反省も含めながら、「次ぎもゴールを決めて勝ちたい」。ターゲットは最終節の仙台戦(6月5日)。連続ゴールで、チームを決勝トーナメントに導く決意を固めた。