川崎Fが後半43分のオウンゴールで磐田を振り切り、首位をキープした。FW大久保嘉人(33)は放った5本のシュートが不発だったものの、引き分け以下で首位陥落する危機の中、最後に得点の起点となり勝利に貢献。「あれだけ外したから、これで決めて、と祈りながらサイドにパスを出した。大きな1勝」と笑顔だった。

 得点力不足にあえぐU-23(23歳以下)日本代表のオーバーエージ(OA)枠候補に挙がり、A代表もハリルホジッチ監督が大久保の名前を出すなど、J1通算最多得点記録を持つゴールゲッターの注目も上がる。リオデジャネイロ五輪に「話が来れば」と前置きした上で「日本のため、監督のためにという気持ちはある。選手としては断ることはできない」と思いを口にする。A代表にも「話に上がるのはプラスにとらえたい。入りたい気持ちはある」と話した。日の丸を背負って戦うため、リーグでも結果にこだわる覚悟を示した。