磐田は、ホームで名古屋に1-3で完敗し、A組5位で終えた。既に1次リーグ敗退が決まっている中、初出場した元ギリシャ代表DFパパドプーロス(31)は失点に絡み、前半のみで交代。今後への不安を抱かせた。試合後、自身もショックを隠せず「ノーコメント」。クラブ関係者の呼びかけに応じず、スタジアムを後にした。

 3バックの左サイドで先発。カバリングやポジショニングのミスが目立ち、連係不足が露呈した。5月19日の加入後、走り込みを行うなど調整を行っていたが、公式戦の出場は中国・上海申花での昨年10月以来約8カ月間ぶり。名波浩監督(43)は「(プレーが)良かったら、90分間使うつもりだった。ゲーム勘がすこぶる足りず、危険察知センサーも鈍っていた」と厳しい表情を浮かべた。

 負傷から復帰したエースFWジェイ(34)が、ゴールを決めたことだけが、リーグ戦への明るい材料だった。【保坂恭子】