仙台がアウェーで柏を下し、今季初の3連勝を飾った。前半途中に相手選手と交錯し、脳振とうを起こしていたMF三田啓貴(25)が同32分に先制点を決めた。後半25分にはFWハモン・ロペス(26)がPKを沈め、試合を決めた。攻守で相手を圧倒しての完勝でリーグ戦では2年ぶりに白星を3つ並べた。

 三田は前半45分を終えて交代。「目がかすんでボールを追うのが精いっぱいだった。先制点も決め、後半もやろうとしたがドクターにやめた方がいいと言われて…。チームメートを信じてケイタ(MF藤村)に出てもらった。(交代した)悔しさというより、記憶も飛んでいた」などと話した。

 MF藤村慶太は「無難にはできた。でももっとやれたと思う。タマくん(三田)は点を取って交代した。自分も得点を狙えればと思ってプレーした」。

 渡辺晋監督は「狙いは表現できたが、ボールを握る時間はもっと増やしたかったなと。連勝という意識はない。余韻に浸ることなく今後も良いゲームをしていきたい」と冷静だった。