INAC神戸FW川澄奈穂美(30)が笑顔でファンに別れを告げた。

 米女子プロリーグNWSLのシアトル・レインへの移籍前ラストゲームとなるなでしこリーグ杯千葉戦の後半16分から出場。得点は奪えなかったが、勝利で花道を飾った。

 試合後のセレモニーでは「もっともっと上を目指したいという思いを胸にアメリカに行ってきます」と晴れ晴れとした表情で語った。ファンからの声援に笑顔で手を振った。チームメートからは、メッセージ入りのユニホームを手渡された。

 セレモニー終了後はサポーターの前に立ち、拡声器を握った。INAC神戸には日体大卒業後、約8年半在籍。「ここで過ごした時間は大きな財産。INACは自分にとって家族と同然。本当にありがとうございました」と涙は見せず、笑顔だった。

 チームメートは悲しんだ。FW高瀬愛実(25)は「正直、すごく寂しい。チームとしても戦力ですし、痛いところもある」と話した。