J2札幌DF進藤亮佑(20)が23日、札幌・宮の沢でのゲーム形式の練習で主力組に入りプレーした。26日の次節アウェー群馬戦は3試合ぶり先発が濃厚となった。開幕から16試合連続先発と定位置獲得も、6月8日松本戦で失点に絡み、先発から外れていた。レギュラー奪回のチャンス到来に「試合に出たいという気持ちが、より強くなった。出られるなら、しっかり気持ちを引き締め、臨みたい」と前を向いた。

 20歳初戦だった8日松本戦は、0-0の前半23分にボールを奪われファウルで止めたが、自らのミスで与えたFKが失点につながった。その直後、13日長崎戦から2試合、先発メンバーに自分の名前はなかった。「先発を外れると、試合の翌日に(先発陣は出ない)練習試合に臨んでオフに入る流れに変わった。先発で出ているときと充実感が違った。普段出ていた選手が出られなくなったときの思いを知った」。屈辱の2週間で学び、ひと皮むけた。

 「監督が、プロの厳しさを頭に刻ませようとしてくれたのだと思う。反省を生かしたい」。20歳最初のつまずきを気づきに変え、大人の進藤として、再スタートを切る。【永野高輔】