J2札幌FWヘイス(27)が敵地1号で、ギアを上げる。今日26日のアウェー群馬戦から、函館での7月3日横浜FC、9日C大阪、16日岡山戦と4戦連続で札幌ドームを離れる。今季同ドームで5戦2発も、ドーム以外は6戦不発とあり「FWとして、どこのスタジアムでも点が取れるようにしないと」と初の遠征弾を目標に掲げた。

 “内弁慶”から脱却する。内村、都倉のダブル砲は、敵地でも苦にせず、内村が計6点中3点、都倉が10点中6点と安定して量産している。FWでただ1人アウェー無得点のヘイスにも1発出れば、より攻撃陣に厚みが出る。オフ明け22日の練習後はブルーノ・クアドロス・コーチと居残りで約20分間、クロスからのシュート練習に励み「状態は良い。チャンスを確実に決めきりたい」と前を向いた。

 前泊が必要な遠征が4戦続くのは07年以来9年ぶり。前回も首位を走っていたが、8月26日山形戦(NDスタ)から9月5日徳島戦(鳴門大塚)まで4戦1勝1分け2敗と「小休止」した。16年札幌は、この試練を逆に昇格への第2エンジン着火地点とし、2位との勝ち点差を、一気に広げていく。【永野高輔】

 ◆ヘイスの敵地戦績 先発は4月3日町田、5月15日水戸戦の2試合。町田戦はシュートゼロでハーフタイムに交代。水戸戦は後半16分まで61分出場も無得点で内村に交代。代わって入った内村が決勝点を挙げた。途中出場は8日松本戦など4試合に出場も無得点。