磐田は2日、アウェーで昨季王者の広島と対戦し、0-3で敗れた。前半は、圧倒的に押し込まれて2失点。後半も1失点した。だが、チーム全体で立て直して最後まで仕掛け続けた。3試合ぶりに先発出場したエースFWジェイ(34)は無得点に終わったが、チームを意識したプレーで攻撃をけん引した。

 うなだれながらサポーター席に向かった磐田の選手たちに、大きな拍手が送られた。名波浩監督(43)は「0-3という数字は、完敗だと認めざるを得ない」と悔しさをにじませながら、「後半は修正できた。相手も面食らった部分があると思う」と言った。

 前半は、J1得点ランク首位のFWピーター・ウタカ(32)、リオデジャネイロ五輪代表MF浅野拓磨(21)を擁する広島の攻撃に圧倒された。リーグ戦では5月29日、アウェー川崎F戦(0-1)以来の3バックで臨んだが連動性を欠き、失点を重ねた。

 一転、後半はチームの成長を見せた。第1ステージの横浜戦(1-5)、神戸戦(1-4)に次ぐ失点を重ねたが、試合内容は格段に違っていた。最終ラインを高く保ち、積極的なプレスからボールを奪って攻撃につなげた。名波監督は「(大差にも)下を向かず、ゴール前に行く姿勢を見せられた。(試合中に)修正した選手たちは、次につながる」と話した。

 フル出場したジェイはすっきりした表情だった。「我々はハードワークをして戦った。この敗戦からポジティブな部分を見つけて、前に進みたい」。6月22日の練習で怠慢な態度を見せ、名波監督から一喝された。翌23日には監督や選手に謝罪するも、同25日の仙台戦(3-0)ではベンチ外だった。その後、真摯(しんし)な態度で練習を続け、先発に復帰。前半19分に先制を許した後に手をたたいてチームメートを鼓舞した。名波監督は「味方への声掛けやジェスチャーも良かった。これを1試合だけでなく、シーズン終わりまで継続してほしい」と期待した。残り16試合、J1残留へのシビアで熱い戦いが続く。【保坂恭子】