J2山形がFW大黒将志(36)の2得点で山口に2-1で勝利し、3戦ぶりに勝ち点3を獲得した。1-0で迎えた前半42分。MFアルセウの浮き球に抜け出した大黒が、時計回りに体を反転させて左足を振り抜き、超絶ボレーをネットに突き刺した。「アルセウには3週間ぐらい前から練習後に浮き球のパスが欲しいって伝えていた。あの形は得意な形。アルセウに感謝です」と胸を張った。

 FW林が負傷退場し、途中出場した5分後の同21分にヘディングで先制点を決めて波に乗った。4月3日の京都戦以来約3カ月ぶりの得点がホーム初得点となり「先発でも途中からでもいつでも準備している。これからコンディションも上がっていくので、もっと良くなる」と意気込んだ。

 石崎信弘監督(58)も「2点目は大黒ならではのゴール」と絶賛。20戦を消化し6勝7分け7敗で、次節は中2日でホームに熊本を迎える。大黒は「得点になればどんな形でもいい。勝っていかないと勝ち点は積み上がらない。監督の言われたところでプレーするだけです」と静かに闘志を燃やした。