アウェーの清水は2-2で愛媛と引き分けた。序盤は苦戦し、前半10分に先制点を献上。それでも、中盤でボールを支配し、同24分に左サイドを崩してオウンゴールを誘発した。同点で迎えたハーフタイムに小林伸二監督(55)は「攻撃時に中と外をうまく使い分けよう」と指示。後半18分に前節熊本戦で2得点のFW北川航也(19)を投入すると、采配が的中した。

 同21分に北川が右サイドを突破してクロスを供給。相手GKがこぼしたボールをFW鄭大世(32)が右足で決めて勝ち越しに成功した。鄭は今季初の3試合連続ゴール。同44分には広島から期限付き移籍で加入したDFキム・ボムヨン(25)が「清水デビュー」を果たしたが、ロスタイムに同点ゴールを許した。

 チームは負けなし記録を「9」に伸ばし、順位も6位から5位に浮上。だが、勝ち点3を目前で逃し、痛恨のドローとなった。