新潟FW鈴木武蔵(22)が今季初得点を決めて、リオ五輪代表が待つブラジルに渡る。

 新潟は27日、第2ステージ第6節東京戦に向けての練習を、聖籠町の練習場で行った。鈴木はMF野津田岳人(22)とともにリオ五輪代表バックアップメンバーに選ばれている。31日にブラジルに渡る。東京戦は五輪代表合流前の最後の試合。「(東京戦で)得点を取りたい」。精神的にも上り調子でブラジルに向かう構えだ。

 この日の練習では5対5のゲーム形式で、ボールを奪いにくる相手を突き破るようにしてゴールに迫った。東京戦は今季初の連勝がかかる。「勝ってサポーターとバンザイをするのが、最高の瞬間」と勝ち点3に意欲をみせる。

 それだけに自身のゴールがほしい。今季のリーグ戦はまだ無得点。前節大宮戦(23日)は後半途中から出場し、シュート1本。右足を痛めて第2節から4節までベンチを外れていたが、「いつも通りにやれた」と感触は悪くない。

 バックアップメンバーは五輪代表にアクシデントなどが起きた場合の登録変更要員。出番があるかは分からない。それでも「日本のためにやれる準備をやる」。その1つが得点を挙げて、自分の中に良いイメージをつくっておくことだ。五輪代表を支えるメンタルを、まずはチーム連勝のための武器にする。【斎藤慎一郎】