甲府に3試合ぶりの勝利をもたらしたのは、FWドゥドゥ(26)のPKだった。前半35分、CKの流れから、DF山本英臣(36)が浮き球をゴール前に入れる。それを新潟MFレオ・シルバ(30)と競り合ったドゥドゥが倒され、PKを獲得。自らキッカーを務めると、新潟GK守田達弥(26)の逆を突いて、右隅に決めた。

 「PKはいつも練習している。落ち着いて決められた」。第2S途中にフィゲイレンセ(ブラジル)から移籍し、これで3得点目。決勝点は第5節名古屋戦(3-1)に続いて2点目。初得点だった第4節鹿島戦(3-3)も一時勝ち越しとなる3点目を決めている。チームの上昇ムードを象徴する存在になってきた。

 「自分たちの目標は残留。そのためにも次の試合が大切」。一戦必勝を強調する新戦力が、ラッキーボーイから救世主に進化する。