何とか勝ちきった。J2山形が関西1部のアルテリーヴォ和歌山に延長戦となるも2-1で勝利。Jリーグ加入を目指す格下相手に苦しめられた。試合後の、石崎信弘監督(58)のコメントが全てを表していた。「90分以内で勝てればよかったけれど、最後の最後で点を取って勝ったのは良かった」。試合内容を問われ「これで納得したら関西リーグでやった方がいい」とリーグ戦を含め、公式戦10試合ぶりの勝利だが表情は厳しかった。

 最後の好機をモノにした。延長後半13分。左サイドからのクロスにFW林陵平(29)が頭から飛び込み、ゴールネットを揺らした。PK戦突入寸前の決勝弾。ガチガチに引いて守る相手守備を崩せず、流れをつかまれた。次戦は9月3日に本拠地でJ2群馬との2回戦。出場機会の少ない若手選手の起用か、勝利にこだわるメンバーか。上昇気流に乗る手を模索する。