J2清水は2-1で関大(大阪府代表)に辛くも勝利し、2年ぶりの初戦突破を果たした。前半27分、DF六平光成(25)のクロスをFW金子翔太(21)がヘディングで合わせて先制した。金子は21日のリーグ横浜FC戦に続き公式戦2試合連続ゴール。「FWなので点を取り続けたい」と、意気込んでいた若き点取り屋がチームを勢いづけた。

 だが、一瞬の隙を突かれた。ハーフタイムに小林伸二監督(56)は「立ち上がりからプレッシャーをかけること」と指示。チーム全体が前線から積極的な守備を仕掛けたが、同11分にカウンターから失点した。状況を打破すべく、失点直後の同13分にMF石毛秀樹(21)に代わってMF村田和哉(27)が途中出場。スピードを生かしたサイドアタックを仕掛け続けた。

 その後、押し込む展開が続くと、今夏加入した新戦力が結果を残した。同34分、右からのクロスをFW長谷川悠(29)がダイビングヘッドで合わせた。「積極的にプレーして点を取りたい」と話していた長谷川は、移籍後初先発のピッチで値千金の決勝弾。ホームのアイスタに集結したサポーターの前で関大を振り切った。9月3日の2回戦はJ2水戸と対戦(アイスタ)する。【神谷亮磨】