ルヴァン杯で3大会連続4強進出を狙うG大阪が3日、大阪・吹田市内で非公開練習を行った。4日の第2戦は広島をホームに迎える。第1戦は敵地で1-1の引き分け。勝利すれば無条件で4強進出が決まる。DF丹羽大輝(30)は「勝ちに行くことだけを考えている」と言い切った。

 第1戦では、体を張ったプレーでピンチを救った。自陣のゴール前でDF藤春のクリアがバーをたたくと、こぼれ球を拾われシュートを打たれた。枠内に飛んだボールを丹羽がブロック。最大の危機を防ぎ、結果、引き分けで終えることができた。実は昨季のチャンピオンシップ(CS)浦和戦で丹羽自身、あわやオウンゴールとなるクリアをしていた。そこから藤春が勝ち越しゴールを決め、CS決勝進出を果たした。

 丹羽は「ハル(藤春)とこれでチャラやなって話しました。でも、勝ち進んだあとに『あのプレーがあって良かった』と言える。勝たないと意味がない。責任を持って(失点)ゼロに抑えたい」。昨年の同杯(旧ナビスコ杯)は、決勝で鹿島に敗れ涙をのんだ。丹羽はあの光景を忘れられないという。「プライドをズタズタにされた。タイトルを取ってリベンジを絶対したい」。頂点を目指し、G大阪のDFリーダーが体を張って広島の攻撃陣を食い止める。