J2札幌は岡山に1-2で敗れ、12年以来4大会ぶりの2回戦敗退となった。前半4分にロングボールから先制点を奪われ、守備を固める相手を攻めあぐね、終了間際の後半41分にも失点した。後半ロスタイムにFW都倉のPKで1点を返すも、追い付くことはできなかった。課題を露呈した同カテゴリー相手の敗戦は、11日から再開されるリーグ戦へ「良薬」になる90分となった。

 四方田監督の反省の弁が、すべてを物語っていた。「リーグ戦では良い結果が出ているが今日、結果を出せなかったということで、これからも(勝つか負けるか)裏腹だというのを、もう1度、実感できた。来週以降につながる要素」と厳しい表情で振り返った。

 岡山とは今季リーグ戦で1勝1分けも、ホームでの4月9日は福森のクロス気味のFKがラッキーな形で入った1点で辛勝。アウェーの7月16日はGKクの好セーブなどで辛うじてスコアレスドローに持ち込んだ。首位ながら、リーグ4位の相手とも大きな力の差はないのが現状。再開前の1敗は、昇格をかけた残り12戦へ、一切の雑念を取っ払う修練の場となった。

 移籍後厚別1号となったFW都倉は課題を挙げた。「PKの場面は、伸二さんがダイレクトに出してくれたところからのもの。ワンタッチプレーを使うとかビルドアップのテンポを上げること。これから引いてくる相手が増えてくるし、いい宿題をもらった」。節目の厚別通算200戦目を、5年ぶりJ1切符獲得への糧にする。【永野高輔】