G大阪が大量6点のゴールラッシュで3年連続の4強進出を決めた。ホームでの第2戦は広島に6-3の大勝。長沢駿(28)アデミウソン(22)のFWがそれぞれ2得点するなど、J2を除けば12年以来の6得点を記録した。2年ぶりの優勝へ、準決勝第1戦は10月5日に横浜とホームで対戦する。

 G大阪攻撃陣の猛攻が止まらなかった。1-1の前半ロスタイム、FW長沢がこぼれ球を押し込み、この日2点目。これで長沢は8月から公式戦6試合で6得点。さらに3-2の後半15分、今度はFWアデミウソンが右足で技ありゴールを見せた。3分後にも再びブラジル人FWが右足で決め、試合を決定づけた。

 12年8月25日の札幌戦(7○2)以来の6得点。長谷川監督が「(シーズン序盤)吹田(S)でなかなか点が取れなかったのがウソのよう」と驚くほど。絶好調の長沢は「チームみんなで高め合えている」。夏場の暑い時期でもFW陣は居残りでシュート、PK練習を重ねていた。互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、大量得点が生まれた。

 昨年は決勝で鹿島に完敗。表彰式をピッチから見上げ、悔しさが募った。MF遠藤は「今日負けてしまったら意味がなかった」という。自慢の攻撃力を武器に、G大阪が国内3冠に輝いた一昨年以来の大会制覇を目指す。【小杉舞】