好調の若武者が再浮上へのカギになる。10日にホーム横浜戦を控える仙台のMF茂木駿佑(19)が7日、「流れを変える」と力強く言い放った。チームは故障者続出に加え、3日の天皇杯盛岡戦でまさかの初戦敗退を喫し、リーグでは2連敗中と勢い不足が否めない。そんな状況の中、プロ2年目の茂木が勢いづけると誓う。

 スコア2-5の乱打戦となった盛岡戦では、1-5の後半35分に仙台では初めてとなる公式戦ゴールをマーク。試合には敗れ「うれしい! とまではいかないですけど、あの部分だけ切り取れば良いゴール」と手応え十分の1発だったと振り返る。リーグ直近4戦では、途中出場で起用され、攻守で指揮官の期待を大きく背負う存在だ。

 昨季は開幕スタメンも徐々に出場機会を減らし悔しい思いもしたが、今季は確実に成長を示している。走力ダウンで苦しむ夏場にも、誰よりも遅くまでグラウンドに残り、ランニングするなど努力を欠かさず「良さはどこでも出せる。できることはアクセントになったり、自分で得点を決めること」と頼もしい。「チームがピンチである時こそ、俺ら(若手)の立場にとってはチャンス。(故障者が)戻ってきても監督が良い方向の悩みを持てるよう爪痕を残したい」。若い力で風向きを変える。【成田光季】