J1リーグ第2ステージ第13節ホーム鹿島戦を翌日に控えた24日、新潟はクラブハウス・グラウンドで非公開練習した。年間順位は15位。J1残留へ、負けられない戦いにDF舞行龍(まいける)ジェームズ(28)が先発のピッチに戻ってくる。3日の天皇杯2回戦、関西学院大戦で左膝を負傷。3試合ぶりのリーグ戦で、勝利に向かって体を張る。

 舞行龍の言葉には、強い決意が表れていた。「根性というか、気持ちでやる」。負傷した左膝に痛みは残っている。しかし、試合への出場願望の方が痛みに勝っていた。「ある程度の痛みの中でやるしかない」。復帰は、ピンチから反攻への足掛かりになる。

 舞行龍が負傷する前の鳥栖戦(8月27日)で、DF大野和成(27)が右膝内側側副じん帯を損傷。センターバックの主力2人が連続で離脱する危機的状況に陥った。以後、4バックから3バックへシステム変更を余儀なくされていた。

 そんな事態は、頼れるセンターバックの復帰でひと息つく。J1残留へ、軌道修正するために残り5試合、奮闘する。「勝ち点3を取って残留に近づきたい」。舞行龍は、意気込んでいた。【涌井幹雄】