新潟は今日1日の第2ステージ第14節、磐田とアウェーのヤマハスタジアムで対戦する。退任した吉田達磨前監督(42)を引き継ぎ、9月27日に就任した片渕浩一郎新監督(41)にとっては初采配の一戦だ。

 9月30日、新潟は29日に続く非公開練習で磐田戦へ準備をした。シュート練習など軽めの内容で終えた模様。「やはりわくわくします」と、片渕監督は監督デビュー戦の心境を吐露した。新潟は勝ち点27で年間15位。同16位の名古屋が1差に迫った中での指揮となる。後ろ向きな気持ちは一切なく、「ポジティブにアグレッシブに。もちろん勝ち点3を取る」と強気な言葉が自然と出てくる。

 27日に監督就任後、練習では球際の激しさ、ゴールへの意識を選手に求めてきた。「今までよりもボールを取りにいかなければ、という姿勢が見えた。攻撃も裏を狙う回数が増えてきた」と選手の変化を感じた。

 初めて選手を指揮する自らには「極力、選手を見守ろうと思います。冷静でいたい」と言い聞かせる。監督としての公式戦は、新潟ユースを率いていた11年以来5年ぶりとなる。

 ベンチにはクラブのオフィシャルスーツを着込んで入るつもり。「僕的にはジャージーの方がいいんですが…。まあ、この際、着ておこうかなと」と苦笑い。就任からわずか5日目で迎える大一番。「来年に向けての大事な一戦」と、片渕監督に気後れはない。【斎藤慎一郎】