横浜MF斎藤学(26)が2得点2アシストの活躍で日本代表への追加招集を勝ち取った。後半2分にJ1での自己最多となる今季8点目を挙げた後、スルーパスと浮き球でゴールを演出するなど変幻自在。視察した手倉森コーチを「インパクトを与えた。質を示した」とうならせ、試合後には日本協会からW杯アジア最終予選2試合の日本代表への追加招集が発表された。

 第2S優勝への天王山だった前節9月25日の川崎F戦で敗れ、人目をはばからず涙を流した。チームを背負う気持ちが人一倍強く、けがを押して出続けてきただけにショックは大きかった。当日の夜は眠れず、海外サッカーの映像を眺めて、自分に足りないものを探した。オフ明けには「けがを恐れてびびって今のままでいるより、追い込んでいく」と、居残りのシュート練習を40分以上続けた。

 自己啓発書を読むなど、常に新しいものにトライする。日本代表には3月にも追加招集されたが、出場はなかった。「予選も出たことないのですごく楽しみですし、また成長する場だと思う」。今週から茶髪に青色をまぜたニューヘアの“ハマのメッシ”が大暴れする機会を待ちわびている。【青木沙耶香】