障がい者サッカーの7団体を統括する「日本障がい者サッカー連盟」(JIFF)が5日、東京・JFAハウスで記者会見を行い、企業6社とパートナーシップ契約を締結したことを発表した。

 同連盟は今年4月、ブラインドサッカー協会など障がいの違いによって構成される7団体を統括する一般社団法人として設立。組織を一本化することで、人材の共有や情報発信の強化に取り組んでいる。日本サッカー協会内に事務局を置き、これまで深刻だった人材交流や競技レベルの向上などの拡大を図っている。同連盟のサッカー元日本代表の北沢豪会長(48)は「障がい者と健常者の共生社会の実現を目指し、新たな一歩を踏み出した。7団体が団結して、選手の強化・育成により力を入れて、大きく発信していきたい」と意気込んだ。

 パートナーシップ契約を締結したのは、エイベックスや三菱商事、東京海上日動など計6社。業種は異なり、全社1年契約で、契約金は一律という。ブラインドサッカー日本代表の川村怜(27)は「日本代表として世界一を目指していく中で心強い。(障がい者)サッカーを多くの人に知ってもらい、期待に応えたい」と話した。

 会見では、JIFF応援団が結成され、日本代表の岡崎慎司と本田圭佑から激励のビデオメッセージも届いた。12月24日には都内で7団体合同のサッカーイベントを行う予定。