G大阪の元日本代表MF遠藤保仁(36)が、9日の横浜とのルヴァン杯準決勝第2戦(アウェー)で、3年連続決勝進出へ導くことを誓った。

 欠場した第1戦から一夜明けた6日、大阪・吹田市内で練習を実施。試合は攻め手を欠き、0-0のスコアレスドローに終わった。第2戦では勝利するか、アウェーゴールの適用で1点以上を入れたドローでも無条件に突破できる。

 試合を観戦した遠藤は「後ろ(最終ライン)に人数をかければ守ることはできる。でも、それだけでは前(線)に人がいなくなって攻撃ができなくなる。(失点)ゼロで抑えられたのはいいことですけど、アウェーでは(勝ち上がるのに)1点は必要なわけで、もっと賢いボール回しをしないといけない」と分析した。

 チームはここ公式戦3試合勝ちなし(2分け1敗)で、波に乗り切れていない。リーグ戦ではチャンピオンシップ出場が、出場圏内の年間3位鹿島と残り3試合で勝ち点8差と絶望的。第2ステージも首位浦和と勝ち点7差で、優勝は極めて厳しい状況となった。残るタイトルのルヴァン杯と天皇杯を全力で奪いに行くのが現実的な目標だ。

 36歳のベテランは「勝つためにはいい状況判断をしていきたいですし、しっかりサポートしていきたい。勝って決勝に行きたい」と、静かに闘志を燃やした。