J2に降格した名古屋退団が決まった元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)が8日、羽田空港から欧州経由で故郷ブラジルに戻った。

 親会社のトヨタ自動車が全権を握り体制を一新する名古屋からは構想外に加えアドバイザー就任打診という、事実上の引退勧告を受けたが「名古屋グランパスというクラブを一生愛する気持ちは変わらない」とした。一方で、チーム解体を進める権力者を「オレのやる気の炎をともしてくれる形になるかもしれない」と敵対視し、現役続行を明言。Jリーグでのプレーを最優先する。まず、残留争いの最中に生まれた第1子となる長女と初対面を果たし、心を癒やす。