自身の門出を自ら祝福した。18日にプロA契約への変更が発表された仙台のFW西村拓真(20)は18日、仙台ユースとの練習試合(45分×2)の2本目に出場して4得点と大暴れ。西村の活躍もあり、チームは10-0で圧勝した。

 前回14日のJ3福島との練習試合同様に4-3-3の布陣で臨んだ仙台は、2本目に西村をセンターフォワードで起用した。西村は14分、相手DFのクリアミスを見逃さず右足で得点を決めた。20分にFW金園英学(28)が投入されて右ウイングに移った後も得点を重ね、無得点に終わった前戦の鬱憤(うっぷん)を晴らした。西村は「FWなので点を取ることを課題にしている」と淡々と振り返った。ハットトリックの金園は「仙台の未来は明るいですよ」と、後輩の活躍を自分のこと以上に喜んだ。

 3日の最終節磐田戦で規定出場時間(450分)を満たし、2年目でプロA契約をつかんだ。渡辺晋監督(43)は「これからがプロとしてのスタートでしょう」と期待を込めた。西村も「プロのスタートラインに立てた。今まで以上の自分の成長のために頑張りたい」と決意を口にした。【秋吉裕介】