開催国枠で出場の鹿島が、初優勝に王手をかけた。

 南米王者のナシオナル・メデジンに3-0の快勝。前半はビデオ判定によるPKの1点止まりで、相手に圧倒される時間帯もあったが、守備陣が奮闘。後半38分に遠藤のヒールシュート、同40分にはピッチに入ったばかりのFW鈴木が右クロスに合わせるなど、終盤の2連続ゴールで、一気に突き放した。

 会見で石井監督は「相手の攻撃力と技術の高さに驚かせられたが、うちは組織力で守る形が90分間できた。これは現場の選手、スタッフだけの力ではなく、クラブの力で勝ち取った1勝です。日本サッカーに新たな歴史、1歩を踏み出すことができた」と語った。

 決勝進出はアジア勢初の快挙。同監督は「南米代表、欧州代表の壁が高く(これまで)日本は破ることができなかった。日本にとっても、価値のある勝利。開催国枠での出場ではありますが、日本のチャンピオンシップを勝ち抜いている」と胸を張って言った。

 一方で、前半33分にビデオ判定でPKを獲得したものの試合が一時中断してしまったため、石井監督は「あれが試合中に何度も繰り返されてしまうようでは、流れが途絶えてしまう。何か考えないといけない」と疑問を呈した。

 18日の決勝ではスター軍団のRマドリード(スペイン)-クラブ・アメリカ(メキシコ)の勝者と対戦する。