鹿島が2-0で横浜に勝ち、6大会ぶりの決勝進出を決めた。

 前半から相手の猛攻を浴びたが、守備陣が耐えた。DF昌子源(24)が1対1でボールを奪えば、同35分にはDF山本脩斗(31)がゴールライン上で右足でシュートブロックした。GK曽ケ端準(37)も抜群の安定感。守備から攻撃へのリズムを引き寄せた。

 クラブW杯後の体調不良で準々決勝広島戦(24日)を欠場し、2戦ぶりに復帰したMF柴崎岳(24)は「過密日程ですけれど、チーム全体が集中した状態の中で試合が出来ている」。前半41分に、右サイドからクロスを上げると、FW土居聖真(24)のヘディングゴールをアシスト。後半28分にはMF永木亮太(28)のスルーパスに抜け出し、低く鋭いクロスを供給。途中出場のFW鈴木優磨(20)の右足弾を導いた。

 6年ぶり5度目の天皇杯制覇に王手をかけた。自身初となる決勝進出に柴崎は「まだ何も勝ち得ていない。次、負けたら意味がない。クラブとして19冠目を目指して決勝まできている。来年につなげる意味でも優勝。鹿島のサッカー表現したい」と気を緩めることはない。鈴木も「2チームしか出られない幸せな場所。クラブW杯で2位になって注目されて、(天皇杯)優勝が当たり前に見られている。その中で優勝してシーズンを締めくくりたい」と意気込んだ。

 元日の決勝(吹田S)は川崎Fとの対戦が決定。Jリーグチャンピオンシップ準決勝で1-0と勝利した再戦となる。