仙台は29日、元日本代表候補で浦和FW石原直樹(32)が期限付き移籍で加入すると発表した。主にシャドーストライカーとして活躍してきた点取り屋が、来季仙台での活躍を狙う。

 石原は高崎経大付高を経て03年に当時J2だった湘南に加入。08年は18得点を挙げた。09年に大宮へ移籍し、エースとして活躍。12年広島に移籍すると、同年に7得点を挙げて広島のJ1初優勝に貢献。15年浦和に移籍したが、同年4月に右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷して全治6カ月と診断された。浦和での2年間、リーグ戦出場10試合で無得点だった。

 仙台は今オフ、J1通算128戦40得点のウイルソン(31)が甲府へ移籍し、今季10得点でチーム得点王のハモン・ロペス(27)も柏への移籍が確実視される。攻撃陣が手薄な状況となり、元日本代表の東京FW平山相太(31)を完全移籍で獲得。クラブはさらに、J1通算194戦47得点、J2通算143戦41得点と実績がある石原に目をつけた。またクラブは来季、従来の4-4-2に加えて、攻撃的な3-4-3の新布陣も見据えており、シャドーの位置で攻撃の中核を担える石原のプレーは魅力的といえる。

 石原は「チームの勝利に貢献できるように全力で頑張ります。熱いベガルタ仙台サポーターのみなさんと一緒に戦えることを楽しみにしています。応援よろしくお願いします」と、チームを通じてコメントした。

 また仙台は、さらなる攻撃陣の強化を目指し、外国人ストライカーの補強にも動いている。ウイルソンやハモンのような点取り屋を獲得し、来季こそトップ5入りを目指す。