J2札幌が、来季新戦力として横浜MF兵藤慎剛(31)の獲得に動いていることが29日、分かった。札幌は攻撃的MFやボランチも兼務できる兵藤をシーズン中から獲得を目指してリストアップ。既に完全移籍でのオファーを出しており、横浜と本人、代理人と条件面を調整し、獲得を目指す。

 来季J1で戦うキーマンとして、経験豊富な攻撃的MFに白羽の矢を立てた。兵藤はトップ下やサイドハーフでは粘り強くゴールに絡む嗅覚を持ち、ボランチではパスで攻撃の起点をつくることもできる。複数ポジションをこなせる幅の広さと献身的運動量が武器。右足のキックにも精度があり、プレースキッカーとしても期待される。

 また、神戸DF田中雄大(28)の獲得が決定的で、既に完全移籍でのオファーを出し、交渉は順調。近日中の合意と、正式発表を目指す。田中は今季、左サイドバックとして2月27日開幕甲府戦で先発するなど計9試合に出場。札幌は今季、左サイドの主力として活躍したMF堀米が新潟へ完全移籍したことから、補強に動いていた。